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ウレタンマットレスが5年でどれくらい劣化したかを調べてみた結果

タンスのゲンのウレタンマットレス(低反発+高反発)

最近、ちょっと腰が痛いと感じることが増えました。原因はおそらく椅子に座ってパソコンに向かってばかりで、サイクリングに行く頻度が減っているからです。

ただ、いま使っているマットレスも5年以上が経ちます。妻のポケットコイルマットレスは少し前に買い替えたばかりなので、私のウレタンマットレスもかなりヘタってきているかもしれないと思い始めました。

とかく通気性や耐久性に難ありと言われがちなウレタンマットレス。しかも私のは、低反発と高反発を2枚重ねにしても2万円以下(購入当時)という安物です。

そこで、期待と不安を胸に、ウレタンマットレスがこの5年でどれだけ劣化しているかをチェックしてみました。

※この記事は2025年8月22日時点の情報に基づいています

意外!厚みの変化は皆無

低反発ウレタン(厚み8cm)

タンスのゲン・低反発ウレタン(厚み8cm) 5年間使用後の厚み

まず、もっとも気になるのは5年間でどれくらいヘタったかですよね。これについては、トッパーとして使用している低反発ウレタンが購入時に80mmだったとしたら、中央部(腰部)を中心に2割(16mm)程度ヘタっていてもおかしくないと考えていました。

しかし、実際にデジタルスケールを用いて独自の方法で計測してみたところ、カバーを装着した状態で80~87mmありました。

購入時に厚みを確認していなかったので、ひょっとすると元々はカバーを装着した状態で90mmあったかもしれません。しかし、仮にそうだったとしても、測定結果からは中央部を中心に凹んでいる様子はないです。元々カバーを装着して85mm程度だったマットレスの上下(頭側と足側)だけが少しヘタった、もしくはカバーに押さえられているだけと考えるのが自然でしょう。

なお、表面と裏面の両方を計測した理由は、片面だけがヘタってしまっている可能性を考慮したためです。時々裏返して使用していましたからね。片面ずつ15ヶ所を計測したのは、場所によってヘタリ具合が異なる可能性を考慮したからに他なりません。

高反発ウレタン(厚み20cm)

タンスのゲン・高反発ウレタン(厚み20cm) 5年間使用後の厚み

ベースマットとして使っている厚み20cmの高反発ウレタンマットレスも同様の方法で計測してみました。その結果、196~204mmの範囲に収まり、ほとんどヘタった様子はありません。強いて言うと、中央付近が3~4mmほど薄くなっているという程度でしょうか。最大2%ほどのことです。

いやはや、5年間も使ってほとんどヘタっていないとは意外でしたね。しかも、トッパー(低反発)はモロに体圧や湿気などの影響を受けているにもかかわらずです。

むしろ、体圧や湿気の影響を直接的に受けていないはずのベース(高反発)が僅かにヘタっていることに驚きました。荷重分散という観点で見ると、ベースマットも重要なんだと改めて感じます。

ウレタンの状態も良好

低反発ウレタン(厚み8cm)

変色はほとんど無し
タンスのゲン・低反発ウレタン(厚み8cm) 5年間使用後の劣化状態 変色や劣化は見られず

次に、カバーを外してウレタンの状態を確認してみました。ぶっちゃけ、オレンジ色に変色して粉を吹いたような状態を想定していたのですが、低反発ウレタンの色は購入当時と変わらず、粉もまったく吹いていませんでした。

もっちり感も維持
タンスのゲン・低反発ウレタン(厚み8cm) 5年間使用後の劣化状態 低反発特有の弾力を維持

低反発ウレタン特有のもっちり感も維持していると感じます。押さえた手を離すと、ゆっくりと元に戻っていきます。

高反発ウレタン(厚み20cm)

若干の黄変あり
タンスのゲン・高反発ウレタン(厚み20cm) 5年間使用後の劣化状態 若干の黄変あり

高反発ウレタンのほうも粉を吹いている様子はありません。一方で、少し黄変しているのが確認できました。上写真上面の縞模様はスノコの跡ですね。

黄変は酸化によると考えられる
タンスのゲン・高反発ウレタン(厚み20cm) 5年間使用後の劣化状態 反対側は縁が黄変している

裏返してみると、縁の部分だけが黄変していることが確認できました。これは上にトッパー(低反発ウレタンマットレス)が乗っていたためと考えられます。

スノコ面を含め、通気しやすかった部分が黄変しているわけです。つまり、これは酸化による現象と考えられます。

黄変部分はしっとり感が減少

タンスのゲン・高反発ウレタン(厚み20cm) 5年間使用後の劣化状態 黄変部分はしっとり感が減少

黄変しているところを手で押してみると、少々しっとり感が失われ、ややザクザクとした手触りです。変色しているだけでなく、弾力も僅かながら失われている可能性が考えられます。

一般的に、ウレタンマットレスは通気性に劣り、湿気がこもってヘタりやすいと言われます。しかし、実際は通気しやすかったところほど酸化が進み、弾力が失われていることが分かりました。

という感じで、ウレタンマットレスを5年間使ってどれくらい劣化が進んでいるかをご覧いただきました。一言で言うと、ほとんど傷んでいないと思います。

ベースマット(高反発)の片面にスノコの跡、もう片面にトッパー(低反発)の跡がくっきり出ていることからも分かる通り、メンテナンスらしいことはまったくしていません。しかも、除湿や風通しに特に気を配っているわけでもない、至って普通の部屋の状態で使っています。

それでも、ウレタンマットレスはほとんど傷んでいなかったわけです。2万円ほどで5年間も問題なく使えたら十分にコスパが良いと言えるでしょう。

それにしても、一般的に通気を良くしたほうが長持ちすると考えられているウレタンが、通気しやすい部分ほど酸化&劣化していたというのは驚きですね。低反発ウレタンはまったくと言って良いほど劣化していなかったことも含めて、ウレタンはいかに密度が重要かということが改めて分かりました。

ベッド用マットレスではないですが、オフィスチェアなどでモールドウレタンのほうが耐久性に優れるというのも同様の理由でしょう。成型された表面は密度が高く、酸化しにくいのだと思います。

ちなみに、私の使っているタンスのゲンの高反発ウレタンマットレスの密度は30Dです。低反発のほうは表示がありませんが、計算上、約27.8Dということになります。低反発ウレタンとしては低すぎる感じがしますが(低反発で5年程度の耐久性なら通常40~50D程度が目安)、それでもヘタらなかったのはベースマット(高反発)で荷重分散がうまくできていたからかもしれません。

ともあれ、ウレタンマットレスを選ぶ際は密度がとても重要。そして、通気性は気にしなくてもOK(ただし汗をよくかく場合は低反発は避けたほうが無難=蒸れやすいため)。

マットレス業界ではやたらと通気性が訴求されますが、いかに欺瞞に満ちているかということがお分かりいただけたかと思います。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
新居に引っ越した際に家族全員それぞれ異なるマットレスを購入し、その際の比較記事に手応えを感じたことなどから、ベッドに関するブログを立ち上げることにしました。詳しいプロフィールはこちら

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