ベッド用のマットレスと言うと、一般的には1枚物をイメージしがちです。しかし、実際のところ、3つ折りなどの折り畳みタイプのシェアはかなり大きいと思われます。正確な統計ではなくあくまで私個人の感覚ですが、こちらで販売が確認できるマットレスの半分程度は3つ折りですし、私がこれまでに収納やインテリアのご相談を受けてお邪魔したお宅でもやはり半数程度が3つ折りマットレスを使用していました。
3つ折りマットレスを使用する理由はいくつか考えられますが、もっとも大きいのはスペースの問題でしょう。普通にベッドフレームを置いてしまうと畳1畳分をゆうに超えるスペースを要するのに対し、3つ折りマットレスなら1/3程度で収まります。また、持ち運びも容易です。
とは言え、3つ折りマットレスだけならともかく、掛け布団なども含めた寝具一式、もしくは敷布団もセットでとなると、押入れに収まりきらないことが多いです。その場合、部屋の隅に積み重ねておくことになります。
一方で、好き好んで3つ折りマットレスを使っているわけではないという方もいらっしゃいます。本当はベッドフレームを置いて寝たいけれど、スペースの制約から仕方なく床に3つ折りマットレスを広げて寝ているというケースです。
以上の通り、3つ折りマットレスは普及している一方で、その収納の仕方や使い方の不便さは放置されてきた感があります。ですが、このたびエムールから発売された新商品が解決に役立つかもしれません。
※この記事は2026年1月22日時点の情報に基づいています
エムール/ファーブル

エムールの新商品「FARBLE(ファーブル)」は三つ折りマットレス専用の折りたたみベッドフレームです。これまで折りたたみベッドと言えば二つ折りが主流で、三つ折りマットレス専用という視点はほとんどなかったですから画期的だと思います。
材質はフレームがスチールで、すのこはフレームと同系色に塗装した合板。製品重量は約31kgとなっていますから、シッカリしており安心して使える一方で、大人一人で移動させるのはちょっと厳しい感じです。
折り畳めば半分以下に

ファーブルをベッドとして使える状態にしたときの大きさは、約幅97×奥行199×高さ33cm。一方で、収納時は約幅97×奥行94×高さ82.5cmで、占有面積は半分以下になります。
マットレスだけなら3つ折りで占有面積は1/3になるわけですが、フレームのスペースも必要になるので仕方ありません。また、2つ折りの折り畳みベッドでは3つ折りマットレスを収納できないので、比較することは難しいでしょう。
なお、一般的な折り畳みベッドは両手で操作する必要がありますが、ファーブルは一部が据え置き式になっているということもあって、片手で操作することができます。つまり、力の弱い女性やシニアでも安心というわけです。
安全性もバッチリ

ファーブルは耐荷重が約200kgあるので体格の大きい人でも安心です。また、キャスターにはストッパーが付いており、意図せずフレームが広がることはありません。
なお、一般的な折り畳みベッドに付いているキャスターは移動させるためのものですが、ファーブルはそうではありません。あくまでベッドを伸長させるときに使用するものとなっています。
従来品とは異なる構造
従来からも3つ折りの折り畳みベッドというのは販売されています。しかし、可搬式の構造であるためファーブルのように片手で楽に操作することはできません。
また、上写真の商品のようにチープなマットレスが付いていることは、寝心地重視で3つ折りマットレスを選ぶ人にとっては余計なお世話でしかなく、無駄なスペースを要することにもなります。
ソファベッドとは違う
ファーブルは上写真のように手前に引き出して使うソファベッドの構造に似ているように見えます。ソファベッドならソファとしても使えるうえ、見た目にも違和感がないと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、ソファとして使うと座面だけが早く痛みがちです。また、背もたれの後ろ側にもマットレスが存在するためファーブルよりもスペースを要します。
ちなみに、ファーブルが税込45,000円なのに対し、上写真のフランスベッド「ワーモ3」は同148,500円。コスパの面でも決して優れているとは言えないでしょう。
競合は三つ折りスノコかも
三つ折りスノコなら3つ折りマットレスにもフィットします。上写真の状態にして陰干しすることも可能です。
スノコの上にマットレスを敷いたまま畳むことはできませんが、スノコを畳んだ上に折り畳んだマットレスを置くことはできます。その場合、ファーブルを使うよりも省スペースで、しかも容易に持ち運ぶことができます。おまけに、ファーブルよりも安上がりです。
一方で、ファーブルのように高さを得ることはできません。この点が三つ折りスノコを選ぶか、ファーブルを選ぶかの分岐点になりそうですね。
以上、エムールの三つ折りマットレス専用折りたたみベッド「ファーブル」を紹介しました。
これまでも三つ折りマットレスをセット可能な折り畳みベッドはありましたが、片手でも楽に広げられるという構造が画期的だと思います。また、ソファベッドよりも寝心地を重視しているという点も評価できるでしょう。
一方で、ファーブルは3つ折りスノコベッドと比較すると、合理性に欠けるところがあります。3つ折りスノコのほうがマットレスを干しやすいし、収納時は省スペースで済み、持ち運びも容易です。おまけに価格もかなり安く上がります。
そもそも、ファーブルの価格が高すぎます。スチール製の折り畳みベッドの多くが1万円強ですから、2万円くらいでなければ勝負になりません。今後、セールなどで安くなることを期待しましょう。
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