
フランスベッドについて
会社名 | フランスベッド株式会社 |
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本社所在地 | 東京都新宿区西新宿6丁目22-1 新宿スクエアタワー5階 |
創業 | 1949年 |
ホームページ | https://www.francebed.co.jp |
フランスベッドは家庭用ベッドで国内販売トップを誇るメーカーです。医療用ベッドのほか、寝具、健康器具、ソファなど、幅広い商品を取り扱っています。
前身は池田実氏が1949年に東京都三鷹市に創業した双葉製作所で、スクーター用シートの製造により事業が軌道に。1956年に日本初の分割ベッド、現在で言うところのソファベッドを発売し、日本での家庭用ベッドのリーディングカンパニーとなります。
この分割ベッドの商品名が社内公募により決まった「フランスベッド」で、その5年後(1961年)に会社名をフランスベッドと改めることに繋がります。
商品の特徴

フランスベッドは商品ラインナップが豊富なので、その特徴を一言で言い表すのは困難です。ただ、強いて挙げるなら、日本国内で唯一フランスベッドだけが生産および販売をおこなっている「高密度連続スプリング®」でしょう。
高密度連続スプリング®マットレスは一本の鋼線を編み上げて作られます。複数の独立したスプリングを配したマットレスと異なり、加重が隣り合うスプリングへ分散されます。また、寝返りを打つときは戻る力が横へ伝わり反発力が生じるため、少ない力で寝返りが打つことが可能です。ほか、耐久性に優れるとともに、通気性が高いこともメリットと言えます。
代表的なマットレス
LTシリーズ
LTシリーズはフランスベッドが”新スタンダード”としているマットレスです。高密度連続スプリング®を基本とすることはもちろん、体の滑り落ちを防ぐ構造「プロ・ウォール®」、除菌機能糸「AGliza®」を採用しています。また、高反発素材「ブレスエアー®」を使用しています(LT-5000/5500除く)。
TWシリーズ
TWシリーズはツインサポート高密度連続スプリング®を採用したベーシックなマットレスです。リーズナブルながらも様々な好みに対応できるよう幅広いラインナップが用意されています。
マルチラススーパー
マルチラススーパースプリングマットレスはかなり硬めのマットレスで、特に腰痛に悩む方から高い支持を得ています。総じて高反発マットレスは腰痛持ちに人気ですよね。ちなみに私は椎間板ヘルニアですが、高反発系はまったく体に合いません。
スランバーランド

英国王室御用達の栄誉を受けた「スランバーランド」のフレームおよびマットレスも、日本ではフランスベッドが製造販売をおこなっています。スランバーランドのベッドは重厚感溢れるデザインで、世界のホテルで重用されています。
私も使ってました

私は実家でフランスベッドの折り畳みベッドを使っており、出入りしていた家具販売店ではフランスベッドの営業マンにベッドの販売のイロハを教えてもらいました。当然、新婚のときにベッドを買うときもフランスベッド以外はまったく考えられず、フランスベッドのダブルベッド一式を購入しました。
マットレスの商品名は覚えていませんが、両面に低反発ウレタンを採用した当時でもレアなもの。マットレスを長く使うには時々裏返したほうが良いと叩き込まれていたので、低反発ウレタン好きな私にとっては必然の選択肢でした。
ちなみに、フレームは「ランディ」です。当時もっともスタンダードなモデルで、私がもっとも売っていたフレームということもあって、20年以上経つ今でもその商品名を覚えています。
マットレスの耐久性や通気性に関しては申し分なし。ただ、いくら良いマットレスを買って、ちゃんとメンテナンスしたつもりでも、10年も経てば表層のウレタンはヘタってしまいました。このことからマットレスは5~10年で投資を回収できる金額で選ぶべきと考えるに至っています。
もうひとつ、高密度連続スプリング®マットレスは確かに素晴らしいのですが、ゆくゆく廃棄することを考えると厳しい面もあります。家具店で買い替えるなら引き取ってもらえば済む話です。しかし、引越しを期に買い替える際は自分で処分しなければなりません。
現在は多くの自治体がスプリングマットレスを自分で解体して不燃ごみとして処分することを求めています。ポケットコイルならまだしも、1本の鋼線で繋がっている高密度連続スプリング®の解体は素人の手に負えません。結局、処分業者に有料で引き取りをお願いすることになりました。今後、引越しをする可能性のある方や、ネットでマットレスを購入する予定の方は、そういった点も考慮しておいたほうが良いでしょう。
環境配慮型マットレス解体システム
誤解のないように付け加えておくと、現在、フランスベッドは解体を前提としたマットレス構造の採用を進めています。環境配慮型マットレス解体システム「MORELIY(モアリー)」という仕組みで、一般人が自分で解体して分別ゴミとして処分できるマットレスの構造を採り入れています。
ただ、実際にこれをやるとなると大変ですし、ボルトクリッパーなんて持っている人は少ないでしょう。リサイクル工場での労力は大幅に削減されるものの、一般人は専門業者に依頼したほうが無難だと思います。
それはさておき、フランスベッドはこういったリサイクルについてもちゃんと考えているということは素直に評価できます。また、ウレタンマットレスやポケットコイルマットレスも扱うなど、高密度連続スプリング®マットレスだけに固執しているわけではありません。そういう真摯に眠りの質の向上を追求する姿勢がフランスベッドの素晴らしいところです。
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