
無印良品について
会社名 | 株式会社良品計画 |
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本社所在地 | 東京都文京区後楽2-5-1 住友不動産飯田橋ファーストビル |
設立 | 1989年 |
ホームページ | https://www.muji.com/jp/ja/store |
無印良品は西友が1980年に販売を開始したプライベートブランド「Sリボン」がルーツ。トイレットペーパーなどの日用消耗品や乾燥椎茸などの食品を「わけあって、安い。」というコンセプトで企画、販売し、それが現在まで続いています。
1989年に株式会社良品計画が設立され、翌1990年に西友から無印良品の営業権を譲受。その後、バブル経済が崩壊。1990年代後半に西友が良品計画の株式を手放し、現在は旧セゾングループとの資本的な繋がりはほぼなくなっています。
無印良品が脚付マットレスを発売したのは1991年のこと。現在はベッドフレーム、マットレス、寝具、枕に至るまで、トータルでコーディネートできるラインナップが揃っています。
商品の特徴

無印良品と言えば、やはり「脚付マットレス」でしょう。それまでベッドと言えば、フレームの上にマットレスを乗せるというのが一般的だったところ、マットレスに直に脚を付けることで低価格化を実現。手軽にベッドのある生活を手に入れることができるようになりました。
当初はコンパネにボンネルコイル、ココナッツファイバーたっぷりという仕様だったと記憶していますが、現在はスチールワイヤーメッシュの床板に圧縮梱包のポケットコイルマットレスを乗せる構造になっています。また、カバーは取り外して洗うことができます。
脚付マットレスは無印良品の主力商品のひとつですが、マットレスの硬さは1種類だけです。その代わりに、一般的なマットレスよりも幅が狭い「スモール」(83cm)が用意されています。以前は長辺が短い「ミニ」(180cm)が用意されていたことからも分かる通り、一人暮らしの若者の生活にフィットするサイズ感を重視していると考えられます。
代表的なマットレス
超高密度ポケットコイル

脚付マットレスに次ぐ主力と言えるのは、圧縮梱包されていないポケットコイルマットレスです。「超高密度ポケットコイル」のやわらかめとかため、「高密度ポケットコイル」のふつうとかための、基本的には4タイプです。
なお、超高密度と言ってもシングルサイズでポケットコイルが966個です。他社と比べると少ないと言えます。ただし、コイルの数が多ければ多いほど良いということはありません。
これらのマットレスは一般的に寿命が短い表層のウレタンのみを交換できます。また、3つのゾーンに分割されたポケットコイルの入れ替えや交換も可能です。もちろんカバーも交換できるので、長く使うことができることがメリットとされています。
一方で、「無印に定番なし」と言われるほど、ラインナップがコロコロと入れ替わるのが無印良品のひとつの特徴です。実際、ベッド関連も度々仕様等が変更されているので、どこまで真に受けて良いかは少し疑問の余地があります。ロングセラーとなることを期待したいところです。
ポケットコイルマットレス圧縮

価格が手頃な圧縮梱包のポケットコイルマットレスもあります。こちらは硬さが1種類のみです。ポケットコイルの数は脚付マットレスよりも少ない計465個(シングルサイズの場合)となっています。ベッドフレームのデザインにこだわりつつ、予算を抑えたい方に向いていると言えるでしょう。
以上の通り、無印良品のマットレスの構造はシンプルで、寝心地よりもライフスタイルに重点を置いていると言えます。
ただ、個人的にはその方向性は間違っていないと考えています。若い人をターゲットにすれば価格は抑えざるを得ず、また年配者と比較して相対的に睡眠に不満を感じることも少ないです。それよりも部屋に無理なく置けるサイズ感やシンプルなデザインを前面に押し出したほうがマッチするでしょう。逆に、大手ベッドメーカーと寝心地で対抗するのは無理があります。
無印良品には、無印良品らしいベッドフレームやそれに対応したベッド下収納なども多数用意されています。それも含めて競合となるのはむしろIKEA(イケア)でしょう。コンパクトさを重視するなら無印良品、個性的なデザインならIKEAを中心に検討してもらったら良いと思います。
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