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皆どんなマットレス使ってる?厚みと種類と価格を調査した結果

どんなマットレス使ってる?楽天市場のランキングを基に、厚み・種類・価格を調査

マットレスには、ポケットコイル、ボンネルコイル、ウレタン、ファイバーなど、様々な種類のものがあります。しかし、実際のところそれぞれのシェアはどれくらいなのでしょうか。もしくは、皆さんどんなマットレスを使っているのでしょうか。多くの方が興味を持つところだと思います。

私も興味を持って調べてみたのですが、残念ながらそのような公開データは見つけることができませんでした。業界紙でも見たことがありません。メーカー毎に得意とするマットレスの種類が異なるだけでなく、国産、輸入もあり、おまけにリアルからネットまで入り乱れているため、全容を把握するのが難しいのでしょう。

そこで、楽天市場のランキングを分析してみることにしました。ネット通販ではリアル家具店に比べると低価格帯が中心になりますが、これからネットで購入しようと考えている人にとってはむしろ好都合のはずです。また、楽天市場なら実店舗を持つ家具店も出店していますし、国内EC市場で1/3近いシェアを持っていることから、大雑把な傾向くらいは掴めるはずです。

以下、シングルサイズに絞って、2025年5月12日~5月18日のデータの上位50位までを分析した結果を披露します。なお、楽天市場の週間ランキングは上位300位以上まで公開されていますが、概ね20位以下は週毎に顔ぶれが大きく変わることが多く、一方で20位までではデータとして不十分であると判断したため、50位までを参照しております。

※この記事は2025年5月22日時点の情報に基づいています

この記事の要旨

Q
売れ筋のマットレスの厚み・種類・価格は?
A

楽天市場のマットレスランキングから推定すると、シングルサイズに関しては厚みはニーズによってそれぞれで、種類は高反発ウレタンが圧倒的に多く、次いでポケットコイル。ただし、厚み20cm以上では逆にポケットコイルが多数を占めます。平均購入価格は2万円前後と言えるものの、厚み20cm以上ではもう少し高くなりそうです。

マットレスの厚み別シェア

マットレスの厚み別シェア(楽天市場ランキング上位50位まで)
※各占有率はあくまで楽天市場のランキング50位以内を対象とした場合です(以下同)

まずはどのくらいの厚みのマットレスがよく売れているのかを見てみたいと思います。楽天市場のマットレスのランキングで、シングルサイズに絞って上位50位を調べたところ、10cm未満、10cm以上20cm未満、20cm以上30cm未満、それぞれ約1/3という結果でした。

ネットショップだとマットレスの上に重ねて使うトッパーや、敷布団として使うものが多く売れているものだと思い込んでいたので、個人的にはこの結果はやや意外に感じました。

ちなみに、ランキングという特性上、上位のものほど販売数量が多くなるので、上位50位の商品を単純にカウントした今回の調査は実態を正確に表していない可能性が高いです。上位10アイテムを見ると、10cm以上20cm未満が6アイテム、20cm以上30cm未満が4アイテムとなっているので、10cm未満の比率はもっと低いと考えられます。

マットレスの種類別シェア

すべての厚み

マットレスの種類別シェア(楽天市場ランキング上位50位まで、すべての厚み)

続いて、どのような種類のマットレスが売れ筋なのか見てみましょう。ランキング上位50位のシングルサイズのすべての厚みを対象に分析すると、コイルが30%、ノンコイルが70%となりました。

もっとも多いのは高反発ウレタンの48%で、実に半数近くを占めます。次にポケットコイルが24%で約1/4を占める結果となりました。

なお、上位18位までは高反発ウレタンとポケットコイルがほとんどを占めていることから、上位のほうが数量が多いことを考慮してもこの傾向が弱まる可能性はないと考えられます。

厚み10cm以上20cm未満

マットレスの種類別シェア(楽天市場ランキング上位50位まで、厚み10cm以上20cm未満)

概ねマットレス単体で使える厚みと言える10cm以上20cm未満ではどうでしょうか。ここでも高反発ウレタンが70%を占め圧倒的です。上位10アイテムすべてが高反発ウレタンであることを考慮すると、実際にはもっとシェアが高いと考えることもできます。

ちなみに、11位と12位にはボンネルコイルがランクインしています。一方で、ポケットコイルは29位まで姿を現しません。近年はコイルマットレスではポケットコイルのほうが人気ですが、意外と10cm以上20cm未満ではボンネルコイルも健在のようです。

厚み20cm以上30cm未満

マットレスの種類別シェア(楽天市場ランキング上位50位まで、厚み20cm以上30cm未満)

ヘッドボード付きの木製ベッドフレームにセットすることが多い厚み20cm以上30cm未満では、一転してポケットコイルが60%を占める結果となりました。コイルマットレスは合計で76%と圧倒的多数を占めています。ヘッドボード付きの木製ベッドフレームではやはりポケットコイルが人気のだと推察できます。

なお、ポケットコイルは上位24アイテム中15アイテムを占めており、上位のほうが数量が多いことを考慮してもこの傾向が弱まる可能性はないと考えられます。

マットレスの平均購入価格

すべての厚み

ポケットコイル12,122円
ボンネルコイル7,632円
高密度連続スプリング
高反発ウレタン13,297円
低反発ウレタン24,595円
その他ウレタン84,900円
ファイバー38,860円
全種類平均20,841円

上位50位の平均購入価格についても調べてみました。すべての厚みを対象とした場合、全種類の平均は2万円強という結果でした。種類別で半数近くを占めた高反発ウレタンは13,297円、次に多かったポケットコイルは12,122円でそれほど変わらないことが分かります。

ちなみに、その他ウレタンが高額となっているのは「コアラマットレス」など比較的高価格帯のものが多いためです。ファイバーも「エアウィーヴ」が平均価格を押し上げています。

厚み10cm以上20cm未満

ポケットコイル17,048円
ボンネルコイル9,647円
高密度連続スプリング44,990円
高反発ウレタン16,583円
低反発ウレタン13,990円
その他ウレタン6,480円
ファイバー115,500円
全種類平均18,090円

厚み10cm以上20cm未満の平均購入価格は18,090円でした。価格が高くなりがちな厚み20cm以上30cm未満を排除したことで平均価格が下がったと考えられます。種類別で70%と圧倒的多数を占めた高反発ウレタンは16,583円となっています。

ちなみに、高密度連続スプリングが44,990円と高額なのはフランスベッドの「マルチラススーパースプリング」1点のみだったため。同様にファイバーはエアウィーヴの「ベッドマットレスS01」のみです。

厚み20cm以上30cm未満

ポケットコイル15,529円
ボンネルコイル10,570円
高密度連続スプリング45,400円
高反発ウレタン29,475円
低反発ウレタン
その他ウレタン97,900円
ファイバー
全種類平均25,622円

厚み20cm以上30cm未満の平均購入価格は25,622円でした。コイルにせよウレタンにせよ、厚みが増すとコストに直結するためどうしても価格が上がります。その他ウレタンのコアラなど高価格帯も複数ランクインしている影響もあるでしょう。

高反発ウレタンの平均価格がポケットコイルの2倍程度になっているのは、数量が少ない割りに「NELUD(ネルディ)」「雲のやすらぎ」がランクインしているためと考えられます。いずれも上位ではないため、実際の平均価格はもっと低いと推定できます。

ちなみに、リアル家具販売店ではノンコイルマットレスの取り扱いが少なく、ポケットコイルマットレスが圧倒的多数です。また、価格は2万円から10万円以上が多数を占めます。よって、今回の調査結果とは大きく異なるはずです。

以上の通り、楽天市場のランキングを基に、売れ筋のマットレスの厚み・種類・価格を推定してみました。

そもそもこのランキングが純粋に販売数順で集計されているのか分かりません。また、ランキング上位ほど数量が多く、反対に下位ほど数量が少ないため、私の集計方法では実態との乖離は大きいと思います。よって、正確と言うには程遠いことは間違いないでしょう。

一方で、売れ筋のマットレスの厚み・種類・価格についての調査結果がほぼ見当たらない現状、ネット通販でマットレスの購入を検討されている方には少なからずお役に立てる内容になっていると思います。あくまで目安程度にご参照いただければ幸いです。

この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
新居に引っ越した際に家族全員それぞれ異なるマットレスを購入し、その際の比較記事に手応えを感じたことなどから、ベッドに関するブログを立ち上げることにしました。詳しいプロフィールはこちら

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