
ウレタンマットレスに使われるウレタンは表面がフラットのもののほか、プロファイル(凸凹、波型)加工されているものが一般的です。プロファイル加工されていると、主に体圧分散性や通気性が向上するというメリットがあります。
ただ、プロファイル加工されたウレタンマットレスは肌触りが独特です。フラットなものと比較すると滑らかではなく、ポコポコというか、ザラザラした感じになります。個人的には少し苦手です。
同様に感じられる方にオススメしたいのが「3Dセル」と呼ばれる加工を施したウレタンマットレスです。ブロックカットやクロススリット加工、特殊立体加工などと称する商品もあります。上から見たときにブロックを並べたような状態を指します。
今回は一般的な波型加工のウレタンと比較しながら3Dセルウレタンのメリットとデメリットを説明したうえで、おすすめのマットレスを紹介したいと思います。
※この記事は2026年4月3日時点の情報に基づいています
波型と3Dの製法の違い
プロファイル加工
3Dセルウレタンもプロファイルウレタンの一種としてカテゴライズされることもありますが、製法がまったく違います。波型加工は表面が凸凹のローラー2本にウレタンを挟み込み、その中央を帯状の刃物が通ることでできあがるというアナログな製法です。1枚のフラットウレタンから2枚のプロファイルウレタンが作られる様子は爽快で、かつ非常に合理的な方法だと思います。
CNC加工
一方、3DセルウレタンはCNC(コンピュータ数値制御)によって上面もしくは側面からルーターで加工します。マットレス用のウレタンの加工動画を見つけられなかったので上の動画は別の製品ですが、イメージとしてはこんな感じです。よって、コストは一般的な波型ウレタンよりも高くなります。
3Dセルマットレスのメリットとデメリット
メリット
- フラットに近い肌触り
- 点と面の中間的な支持方法
- 緻密なゾーニングが可能
3Dセル加工のマットレスは波型加工に比べてフラットな肌触りである点が最大のメリットだと私は考えています。それでいて、フラットウレタンよりも通気性を確保しやすく、体圧分散性の向上を図ることもできます。
また、波型加工は多数の頂点で体を支えますが、3Dセルは一定の大きさを持つ面で支える構造です。寝心地の好みは人ぞれぞれですから一概に良し悪しは言えないものの、安定感が出やすいと言えるでしょう。
波型ウレタンは先の動画からも分かる通り、一定のパターンで作られます。パターンの異なるものを組み合わせない限り、頭から足元まですべて同じ硬さになります。一方で、3Dセルは頭から足元まで、また左から右まで、様々なパターンを設定可能です。ブロックを大きくすることで硬め、小さくすることで軟らかめとすることができます。
デメリット
- 選択肢が少ない
- 価格が高い
3Dセル加工のウレタンは以前はマットレスの表層よりも、3層以上のウレタンマットレスの下層で使われることが多かったです。表層で使われることが珍しくなくなったのは割りとここ数年のことと言えます。そのため、選択肢は多くありません。
製造効率が良い波型ウレタンに比べ、3Dセルウレタンは製造に時間が掛かります。また、波型ウレタンは低密度でも製造可能ですが、3Dセルウレタンは一定の密度以上でないと複雑な加工ができません。そのため、総じて価格は高くなりがちです。
3Dセルマットレスのオススメ10選
1万円以下
リコメン堂/選べる132種 高反発マットレス
| 硬さ | 硬め |
|---|---|
| サイズ | 970×1950×100mm |
| サイズ展開 | SS / S / SD / D / Q / K |
| 密度 | 25D |
| 硬さ | 190N |
| 復元率 | 99.0% |
| 荷姿 | 圧縮 |
| 製造国 | 中国 |
リコメン堂の「選べる132種 高反発マットレス」は、3Dセルウレタン3つ折りのほか、凸凹(プロファイル)ウレタン3つ折り、凸凹ウレタン折り目なし、フラットウレタン3つ折りの計4種類から選べて、サイズもカラーも豊富です。いずれも、密度25D、復元率99.0%となっています。
3Dセルウレタンはシングルサイズで税込6,780円とお手頃です。ウレタンは竹炭入りで、カバーにも抗菌防臭機能があります。また、両サイドのセルを大きめにすることでエッジサポート効果を得られます。3Dセルウレタンでは最安クラスですから売れるのも納得です。
ベッド&マットレス/Carres(カレ)
| 硬さ | やや硬め |
|---|---|
| サイズ | 970×1950×100mm |
| サイズ展開 | 60SSショート / 80SSショート / 60SS / 70SS / 80SS / 85SS / S / SD / D |
| 密度 | 25D |
| 硬さ | 190N |
| 復元率 | 98.5% |
| 荷姿 | 圧縮 |
| 製造国 | 中国 |
ベッド&マットレスの「Carres(カレ)」はスペック的には前述のリコメン堂のマットレスとよく似ています。シングルサイズで税込6,999円ですから価格差も小さいです。
違いはショートサイズやセミシングルサイズのラインナップが多いことのほか、持ち運びに便利な大型の持ち手が付いていることなどです。一方で、こちらはウレタンやカバーの抗菌防臭機能はありません。
タンスのゲン/Goo3D(グッスリード)
| スタンダード | プレミアム | |
|---|---|---|
| 硬さ | やや硬め | 超硬め |
| サイズ | 970×1950×100mm | |
| サイズ展開 | 60SS / 80SS / S / SD / D / Q / K | S / SD / D |
| 密度 | 25D | 35D |
| 硬さ | 190N | 450N+210N |
| 復元率 | 不明 | |
| 荷姿 | 圧縮 | |
| 製造国 | 中国 | |
タンスのゲンの「Goo3D(グッスリード)」はやや硬めのスタンダードと、2層構造で超硬めのプレミアムの2種類があります。シングルサイズのスタンダードは税込6,999円、プレミアムは13,999円です。いずれも体の部位に合わせて体圧分散ができるように、3Dセルの形状を部位ごとに変えているのが特徴です。
プレミアムはスーパーハードとセミハードの2層いずれも3Dセル加工されているので、上下を入れ替えることで寝心地をカスタマイズすることができます。プレミアムはウレタンの密度が高く、耐久性も期待できます。スタンダードと同じ厚みで価格は2倍になりますけどね。
1万円以上
インテリアオフィスワン/腰をしっかり支える 高反発 体圧分散マットレス
| 硬さ | かため |
|---|---|
| サイズ | 970×1950×80mm |
| サイズ展開 | SSショート / Sショート / SS / S / SD |
| 密度 | 28D+32D |
| 硬さ | 190N+220N |
| 復元率 | 不明 |
| 荷姿 | 圧縮 |
| 製造国 | 中国 |
ネルコンシェルジュ(インテリアオフィスワン)の「腰をしっかり支える 高反発 体圧分散マットレス」は3つ折りでない1枚物。シングルサイズで12,990円となっています。カバーは抗菌防臭加工済み。
こちらは3Dブロックとフラットの2層構造。また、前述のグッスリードのように部位ごとにブロックの大きさを変えることで体圧分散性を高めています。グッスリードのプレミアムタイプでは硬すぎるかもしれないと思われるならこちらが良いでしょう。
ベッド&マットレス/Helios(ヘリオス)
| 硬さ | 硬め |
|---|---|
| サイズ | 970×1950×100mm |
| サイズ展開 | 85SS / S / SD / D |
| 密度 | 35D+30D |
| 硬さ | 250N+200N |
| 復元率 | 98.6%+99.1% |
| 荷姿 | 圧縮 |
| 製造国 | 中国 |
ベッド&マットレスの「Helios(ヘリオス)」は先述の同社「カレ」の上位モデルという感じです。大きな持ち手が付いており、エッジサポート機能もあります。
一方で、こちらは3Dセルとフラットの2層構造。前述のインテリアオフィスワンのマットレスよりも少し密度が高く、復元率が表示されており、しかも反発弾性が39%以上と明示されていて安心です。ウレタンには竹炭を配合しており、抗菌防臭効果などが期待できます。
Softime/超高密度 2層カッティング構造 高反発マットレス
| 硬さ | とても硬い |
|---|---|
| サイズ | 970×1950×100mm |
| サイズ展開 | S |
| 密度 | 35D+30D |
| 硬さ | 180N+250N |
| 復元率 | 99%超 |
| 荷姿 | 圧縮 |
| 製造国 | 中国 |
Softime(ULIFE)の「超高密度 2層カッティング構造 高反発マットレス」はシングルサイズのみですが、スペック的には前述のヘリオスに近い感じです。2層構造で、竹炭配合ウレタン、さらに2層とも3Dセル加工で、部位によりカットの仕方を変えることで体圧分散効果が期待できます。
ただ、この商品を含め、Softimeの数字はいい加減で信用して良いのか悩みます。サクラを動員するよりも校正をしっかりやって欲しいですね(サクラ度80%)。
タンスのゲン/極厚20cmプレミアム純高反発マットレス
| 硬さ | かため |
|---|---|
| サイズ | 970×1950×200mm |
| サイズ展開 | S / SD / D |
| 密度 | 35D+30D+50D |
| 硬さ | 250N+220N+80N |
| 復元率 | 98.7%以上 |
| 荷姿 | 圧縮 |
| 製造国 | 中国 |
タンスのゲンの「極厚20cmプレミアム純高反発マットレス」はその名の通り20cmの極厚という点が特徴のひとつです。また、密度と硬さが異なる3層のウレタンを採用するとともに、腰部を強化しています。
最大50Dの高密度で耐久性が高いうえ、反発弾性が42%と明示されている点も安心材料。この品質と厚みでシングルサイズが税込18,999円ならコスパは良いと思います。
GOKUMIN/高反発ゾーニングマットレス
| 硬さ | かため |
|---|---|
| サイズ | 970×1950×100mm |
| サイズ展開 | S |
| 密度 | 28D+32D |
| 硬さ | 190N+260N |
| 復元率 | 不明 |
| 荷姿 | 圧縮 |
| 製造国 | 中国 |
GOKUMIN(KURUKURU)の「高反発ゾーニングマットレス G-KZM」は2層構造の一枚物です。価格はシングルサイズで税込20,198円となっています。
腰部が強化されているほか、首とふくらはぎの下あたりの底面が浮いたような裏面スリットが大きな特徴と言えるでしょう。
エムール/プレミアムマットレス
| 硬さ | 硬め~普通 |
|---|---|
| サイズ | 970×1950×150mm |
| サイズ展開 | SS / S / SD / D / Q |
| 密度 | 30D+32D |
| 硬さ | 180N+220N |
| 復元率 | 97.0% |
| 荷姿 | 圧縮 |
| 製造国 | 中国 |
エムールの「プレミアムマットレス」は3層構造。詳しくは書かれていませんが、腰部とそれ以外で3Dセルのパターンを分けているように見えます。また、底面にもスリットを入れることで衝撃吸収性を高めています。
価格はシングルサイズで税込33,000円と高価ですが、カバーもスプリングマットレスに使われるようなニット生地が使われていて質感は上々です。
イノアック/カラーフォーム ファセット マットレス
| 硬さ | スタンダード / ハード |
|---|---|
| サイズ | 970×1950×100mm |
| サイズ展開 | S / SD / D |
| 密度 | 不明 |
| 硬さ | スタンダード:168N ハード:193N |
| 復元率 | 97% |
| 荷姿 | 非圧縮 |
| 製造国 | 日本(カバーは中国) |
イノアックの「カラーフォーム ファセット マットレス」はブロック状のセルではなく六角形のスリットです。こちらも3層構造となっています。
価格はシングルサイズで税込55,000円と高い割りに密度も非公表ですが、そこは日本製のイノアックを信用するしかないでしょう。30日間のフリートライアルを利用できる点も安心材料だと思います。
以上、一般的な波型加工のウレタンと比較しながら3Dセルウレタンのメリットとデメリットを説明したうえで、おすすめのマットレスを紹介しました。
GoogleのAI(Gemini)に聞いても3Dセルをオープンセル(無膜)と勘違いされるほど、まだまだ3Dセルの認知度は低いです。ブロックカットやクロススリット加工と呼んでいるメーカーもありますが、それでも伝わらいないのでプロファイル加工と表示している商品もあるほどです。
そんなわけで、まだまだ選択肢が少なく、価格も高めの3Dセルウレタンマットレスですが、フラットに近い肌触りで、点と面の中間的な支持方法でシッカリと体をサポートしてくれて、なおかつ緻密なゾーニングができるなど、メリットが多いと思います。ウレタンマットレス派の私としては今後ますます注目していきたいジャンルですね。
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