
源ベッドについて
会社名 | チヨダコーポレーション |
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本社所在地 | 広島県山県郡北広島町春木1125 |
創業 | 1965年 |
ホームページ | https://www.minamotobed.jp/ |
源ベッドはチヨダコーポレーションが2004年から展開するベッドブランドです。1965年に創業した千代田興産がルーツで、ウレタンの加工販売から始まり、1976年からベッドを製造販売しています。ちなみに、社名は広島県山県郡千代田町(現在の北広島町の一部)に本社があったことに由来します。
東京靴流通センターなどの店舗を展開するチヨダ(本社:東京都杉並区)と勘違いされることもあるようですが、まったく関係のない会社です。また、広島県と言えばマルニ木工(本社:広島市佐伯区)が有名で、いずれも経営者は山中氏ですが、血縁関係にあるかどうかは不明です。
源ベッドが主力とするマットレスは基本的に日本製であえることをセールスポイントとしています。ただし、低価格品の一部は中国からの輸入品です。ベッドフレームに関しても同様です。
商品の特徴
日本製を謳うマットレスの中には、中国から輸入したコイルを使って日本でマットレスの形に縫製した「なんちゃって日本製」のものが散見されますが、源ベッドのマットレスはコイルの製造から縫製に至るまで自社工場一貫製造の純日本製であることが大きな特徴です。
それでいて、価格が手頃。自動車メーカーのマツダと言い、家具メーカーの浜本工芸や堀田木工所と言い、広島県にはコスパの良いメーカーが多いですね。これらのメーカーに共通するのは内製化率が高いことで、なんでも自社内でやってしまってコストを徹底的に省いていることです。
また、単に日本で作っているから丁寧であるとか安心できるというだけでなく、コイルにはカーボン含有量が多く反発力に優れるSWRH82BCの硬鋼線を使用しています。源ベッドと同価格帯のマットレスはカーボン含有量が60台から70台であることがほとんどですから、頭一つ抜け出ていると言えるでしょう。
代表的なマットレス
夜香ハイグレード2
「夜香(やこう)ハイグレード2」は源ベッドのベーシックマットレスと言って差し支えない定番モデルです。両面仕様のポケットコイルマットレスで、硬さは3種類から選べます。また、サイズバリエーションはショートセミシングルからキングまでの9サイズに加え、長さ210cmのロングサイズも3サイズ用意されておりとても豊富です。
厚み23cmに対して高さ14.5cmのポケットコイルですから、詰め物のボリュームが多いことがお分かりいただけると思います。高級なマットレスほど詰め物にこだわっていることは周知の通り。それでいて、夜香ハイグレード2は国産でシングルサイズが税込33,990円なのですからコスパ良すぎると思います。
咲夜レアル
夜香ハイグレード2の上位モデルとしてプロファイル(凸凹加工)ウレタンを使用した「夜香プレミアム2」というのがあるのですが、それよりも上位なのが「咲夜(さくや)レアル」です。
咲夜レアルはポケットコイルそのものが違います。夜行ハイグレードが5.7インチ&6.5巻のポケットコイルを使っているのに対し、咲夜レアルは6.4インチ&8.5巻。つまり、ストロークが長く、荷重分散性と体圧分散性が向上します。また、巻き数が多いほどやわらかくなります。コストも上がります。
シングルサイズで税込46,990円と夜香ハイグレード2よりも高価ですが、よりラグジュアリーな寝心地が得られるというわけです。
咲夜NoWay!
「咲夜NoWay!(ノーウェイ)」は製品開発直後に社長が「NoWay!(まさか!)」と驚くほどの寝心地だったことから命名された商品です。
夜香シリーズや咲夜レアルがフラットトップなのに対し、咲夜NoWay!はピロートップという点がもっとも大きな特徴。ピロートップには通常の4倍の抗菌綿を使用し、ジャンプキルトに仕上げることで、抜群のフィット感を実現しています。また、抗菌綿の下には60%の高弾性ウレタンを使用することで理想的な寝姿勢を得ることが可能です。
シングルサイズで税込71,990円のハイエンドモデルですが、大手メーカーの20万円超えクラスに匹敵する寝心地という声も上がっています。
公式ショップなら保証期間が長い
源ベッドは実店舗での販売はおこなっておらず、原則としてオンライン販売のみです。公式ショップ(本店)のほか、楽天市場やYahoo!ショッピング、amazonなどの大手モールで販売しています。
基本的にはモール店で購入したほうがポイント還元などがあってお得なことが多いと思います。一方で、通常は1年保証のところ、公式ショップだと3年保証となり安心して使うことができます。
ただし、”詰め物・クッション材のへたり”は対象外です。また、”耐久性に影響の無い範囲のマットレスの糸ほつれやマットレス表面の傷(中略)耐久性に差し支えない部分の症状に関しては交換では無くお値引きなどで対応させていただく場合があります。”とも記載されており、基本的には初期不良に対してのみ保証と読み取れなくもない内容となっています。実際のところ、多くのメーカーが同様の対応ですが、個人的にはあまり魅力を感じないというのが率直なところ。3年保証について詳しくは以下をご確認ください。
以上、源ベッドのマットレスを紹介しました。
近年は中国やベトナムの家具の品質はかなり向上しており、日本製と比較してもまったく遜色ないレベルです。むしろ国産と言えども中国製に劣るものも少なくありません。そのため、私は日本製という一点だけで妄信することはないです。
一方で、ソファもそうですが、中身が見えない家具では日本製では考えられないような杜撰な仕事がされていることも珍しくないというのも事実です。その点で言うと、純日本製のマットレスというのはやっぱり安心。しかも、価格が手頃なら気軽に購入できるというものです。
源ベッドのマットレスは硬さやサイズ、寝心地のバリエーションが豊富で、しかも選びやすいラインナップです。きっとお気に召すものが見つかることでしょう。
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