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意外と違いが!「着る毛布」の選び方とオススメ10選

毛布・イメージ

毛布って気持ち良いですよね。家の中で過ごすなら、テレビを見ているときはもちろん、トイレに行くときも毛布を被ったままでいたいと思う方は少なくないと思います。

そのような思いから誰かが発明した「着る毛布」は、日本では2000年代後半から普及しました。特に2011年の東日本大震災後は節電意識が高まり、「着る毛布」は一気に認知されるようになったと言われています。

最初は毛布を体の前で留めたり袖のように通すためのボタンが付いた程度だった「着る毛布」もどんどん進化していき、もはや部屋着との線引きが難しい状況になっています。丈、機能性、素材、カラーバリエーションなども様々です。

そこで今回は、「着る毛布」を選ぶ際のポイントをまとめたうえで、おすすめの商品を紹介したいと思います。

※この記事は2025年11月13日時点の情報に基づいています

「着る毛布」の選び方

サイズ(丈)

「着る毛布」を選ぶ際にサイズ(着丈)は特に重要です。短すぎると足元まで温められませんし、長すぎると動きづらかったり転倒の危険を伴います。

「着る毛布」は着丈が100~135cm程度のものが多いです。長いものは150cm以上もあります。商品によってはサイズバリエーションが2~3つ用意されており、身長に応じて選べるようになっています。

男女別、身長別で、着用イメージが掲載されているものなら、どれくらいの長さが自分に合うか分かりやすくて良いでしょう。ただし、たとえば上写真の場合、中央の女性は首まで覆っているのに対し、右端の男性は襟元が開くことで着丈を長く見せています。裾の位置だけを見て錯覚しないようにしましょう。

形状

ガウン

どれも同じように見える「着る毛布」も、商品によって形状や機能が異なります。現在もっともメジャーな形状は前ボタン付きのガウンタイプでしょう。羽織るだけで楽に着れる半面、はだけやすく、逆にボタンを留めたり外すのが面倒だったりします。

ファスナー

「着る毛布」の多くは前面をボタンや腰紐でくくるものが多いですが、ファスナーで綴じるタイプもあります。キッズ用の掻巻(かいまき)みたいですけど、着るのも脱ぐのも楽です。また、ダブルファスナーだと、ファスナーを上げて歩きやすくできます。ただし、ファスナーが壊れることもあります。

プルオーバー

プルオーバータイプなら頭からすぽっと楽に着ることができます。着丈が100cm程度までの短いものが主流ですが、これならそのまま外出しても違和感がなさそうです。ワンピースのように長いものもあります。

ポンチョ

ポンチョも頭から被るタイプです。プルオーバータイプよりもゆったりしており、より毛布に近い形状となります。形状がシンプルなので、ブランケットのように使うこともできます。

機能性

袖口

もっとも着心地を大きく左右するのは袖の形状ではないでしょうか。袖が絞ってあると作業がしやすく、腕をまくりやすいです。上写真のようにサムホール(親指を入れる穴)が設けられたものもあります。

ポケット

スマホなどを入れられるポケットが付いているものも便利ですよね。デザイン的にもアクセントがあり、のっぺりとした感じが解消されます。逆に目立たないように左右の縫い目に沿って作られているポケットもあります。

足ポケット

ポケットと言えば、足を入れられるものが付いている商品もあります。足ポケットを利用して、折り畳むとクッションになるものや、片足ずつ独立しておりツナギのようになっているものもあります。足ポケットが付いているものは大きめが多くて、全長200cm程度のものも販売されています。

裾コード

足元が広がりがちな「着る毛布」も、裾コードを絞ることで保温性を高めることができます。見た目にもかわいいと思います。

フード

フード付きなら頭まで毛布にくるむことができます。デザイン的にもかわいいですね。一方で、フードが嫌いと言う方もいらっしゃいますし、洗濯したあとで乾きにくいというデメリットもあります。

襟形状

襟の形状も様々です。暑いときは襟を開き、寒いときは襟を立て、もっと寒いときは襟を詰められるものもあります。デザイン的にもこだわりたいところです。

中綿入り

中綿が入ったものはボリューム感があり、見た目にもかわいいです。一方で、かさばって動きにくくなるため、ロング丈のベストのようなデザインが主流となります。

吸湿発熱

体から発する湿気や汗を利用して発熱する素材が近年よく使われるようになっています。薄くても十分暖かいので全体を軽く仕上げることが可能です。

ヒーター

バッテリーから給電するヒーター内蔵タイプもあります。まさに「着る電気毛布」です。予算は上がりがちですが、候補に入れてみてはいかがでしょうか。

洗濯可能

「着る毛布」は洗濯できるものが多いものの、ダウンや中綿を使ったものなど家庭で洗えないものもあります。また、手洗いのみOKで、洗濯機NGというものもあります。普段よく着るものですから、できるだけお手入れが楽なものを選びたいところですね。

静電気防止

静電気が気になる人は帯電防止加工を施しているものを選んだほうが良いでしょう。そのほうが安心してどこでも寝転がったり移動ができると思います。なお、静電気が気になる方はフリースはNGです。

材質

フランネル

近年「着る毛布」の材質でもっとも多いのはフランネルです。フランネルは元々ウールで作られることが多かったのですが、最近は多くがポリエステルのマイクロファイバーを使用しています。

マイクロファイバーは非常に細いポリエステル繊維で、なめらかで心地の良い肌触りが特徴。また、繊維の間に空気を取り込むことで保温性を高めてくれます。マイクロファイバーを平織りまたは綾織りした生地の表面をブラシなどで毛羽立たせることでフランネル生地に仕上げています。

マイヤー

マイヤーは毛布でもっともスタンダードな生地のひとつです。マイヤー編機で編まれた経編(たてあみ)の生地で、 高密度で編まれているため抜け毛が少なく、耐久性が高いことが特徴です。アクリルやポリエステル(マイクロファイバーを含む)など、様々な素材が使われています。

フリース

フリースは主にポリエステルで作られますが、マイクロファイバーよりも太い繊維が使われることが多いです。ニット生地の表面を毛羽立たせる加工を施しています。ボリューム感のある肌触りで保温性が高いのが特徴。通気性と速乾性にも優れる一方、静電気が起きやすく、摩擦によって毛玉が生じやすいことがデメリットと言えます。

シープボア

シープボアは羊の毛のようにモコモコとした手触りと見た目が特徴です。ボリューム感があるとともに、高い保温性を誇ります。基本的に厚手なので、しっかりとした手応えが欲しい方にオススメです。素材は主にポリエステルです。

「着る毛布」おすすめ10選

クリアグローブ/Blanko マイクロミンクファー ルームウェア
サイズ
重量
85cm丈:肩幅51×着丈85cm(レギュラー:600g、プレミアム:900g)
110cm丈:肩幅51×着丈110cm(レギュラー:700g、プレミアム:1050g)
材質マイクロファイバー(ポリエステル100%)
カラーレギュラー:8色
プレミアム:4色
特徴ポケット×2
静電気防止加工
洗濯洗濯機OK

売れ筋の商品を価格順に紹介して参りたいと思います。クリアグローブの「Blanko(ブランコ)マイクロミンクファー ルームウェア」はアイリスオーヤマが扱っているということもあり、メジャーな商品のひとつとなっています。

2,280円からと低価格でサイズやカラーも選べるというのが魅力でしょう。プレミアムタイプはリヨセルを使用しており蒸れを軽減してくれます。

タオルショップ ブルーム/フラン ブランケット
サイズ
重量
約134×82cm(約510g)
材質フリース&フランネル(ポリエステル100%)
カラー4色
特徴3WAY(掛ける、羽織る、巻く)
リバーシブル
洗濯洗濯機OK

タオルショップ ブルーム(サイバール)の「フラン ブランケット」は、ひざ掛けとして、羽織り物として、巻きスカートして、3通りの使い方ができます。「着る毛布」というよりはさんざ真名使い方ができるブランケットという感じですが、軽くてかさばらないことから、外出時に携帯したり、オフィスワークで使うのに良さそうです。

フリースとフランネルのリバーシブルなので、そのときの好みで裏返して使うことができます。

AQUA/mofua プレミアムマイクロファイバー発熱タイプ
サイズ
重量
フード付き・Mサイズ:身幅60×着丈105~110cm(750g)
フード付き・Lサイズ:身幅68×着丈125~130cm(760g)
3Way襟付き・ショート丈:身幅60×着丈約85cm(不明)
3Way襟付き・ロング丈:身幅65×着丈約120cm(不明)
材質マイクロファイバー(ポリエステル100%)
カラーフード付き:13色
3Way襟付き:8色
特徴吸湿発熱
ポケット×2
静電気防止加工
洗濯洗濯機OK

AQUA(旧・ナイスデイ)の「mofua(モフア)プレミアムマイクロファイバー発熱タイプ」は毛布などで知名度の高いブランドの「着る毛布」です。フード付きと3Way襟付きの2タイプが用意されています。

吸湿発熱素材の「Heat Warm」を使用しておりとても暖かいのが最大の特徴。なお、3Way襟付きはリブ袖、フード付きはリブなしとなっている点にご注意ください。

モダンデコ/着る毛布 ボア フード付き
サイズ
重量
身幅60×着丈115cm(700g)
材質マイクロファイバー(ポリエステル100%)
カラーシープボア:9色
プレミアム:5色
特徴フード付き
リブ袖口
ポケット×2
抗菌防臭加工
静電気防止加工
洗濯洗濯機OK

モダンデコの「着る毛布 ボア フード付き」はボアタイプの「着る毛布」です。プレミアム仕様はとろけるやわらかさのマシュマロタッチとなっています。ただ、技術的な裏付けが記載されていないので、どの程度の差があるのかは不明です。

フード付き、リブ袖、ポケット付きで、着丈もそれほど長くないことから、動きやすいのは良いと思います。

アンジェ/ボンモマン 伝説の毛布 着る毛布
サイズ
重量
ジュニア:胸囲約108×身丈約102cm(約615g)
レディース:胸囲約126×身丈約112cm(約690g)
メンズ:胸囲約136×身丈約95cm(約650g)
材質フランネル(ポリエステル100%)
カラージュニア:2色
レディース:5色
メンズ:2色
特徴リブ袖
丸首
洗濯洗濯機OK

アンジェ(セレクチュアー)の「bon moment(ボンモマン)伝説の毛布 着る毛布」は同店で人気の毛布の「着る毛布」のひとつです。縦襟が気になる方に最適な丸首で、全体的にプレーンなシルエットとなっています。

注意すべきはサイズで、メンズは着丈が短くなっています。ワンプライスにするために生地の量を同程度に揃えた結果、そうなってしまったのでしょうか。

ロウヤ/グルーニー
サイズ
重量
S(ショート):65×135cm(約1kg)
M(ミドル):70×145cm(約1kg)
材質マイクロファイバー(ポリエステル100%)
カラー6色
特徴首元W発熱
2WAY襟
手袋仕様(サムホール)
二重ポケット×2
静電気軽減加工
洗濯洗濯機OK

いま楽天市場でもっとも売れていると思われるのがLOWYA(ロウヤ)の「GROONY(グルーニー)」です。吸湿発熱素材を使用しておりとても暖かいほか、袖形状がとても機能的な点も人気の秘訣と考えられます。単色ではなく柄ありの6色から選べるという点も魅力的だと思います。

重さは約1kgと重めですが、ボリューム感があることの裏返しとも考えられるでしょう。

ビーナスベッド/とろけるタッチの着る毛布
サイズ
重量
M:身幅約60×着丈約110cm(1000g)
L:身幅約68×着丈約130cm(1100g)
材質マイクロファイバー(ポリエステル100%)
カラー8色
特徴フード付き
ポケット×2
洗濯洗濯機OK

ビーナスベッドの「とろけるタッチの着る毛布」は、加工工程に手間を掛けてとろけるような極上の肌触りを実現しています。機能的やデザインはシンプルですが、1100gとボリューム感があり、王道的な商品として支持されているものと思われます。

ブルーミングフローラ/なまけmoco 着る毛布
サイズ
重量
M:身幅約60×着丈約120cm(不明)
L:身幅約62×着丈約124cm(不明)
LL:身幅約66×着丈約128cm(不明)
材質マイクロファイバー(ポリエステル100%)
カラー5色
特徴フード付き
袖口付き
ファスナー仕様
ポケット×2
静電気防止加工
洗濯洗濯機OK

ブルーミングフローラ(白鳩)の「なまけmoco 着る毛布」は3サイズ展開、シックなカラーバリエーション、フード付き、袖口付き、ファスナー仕様、ポケット付き、静電気防止加工など、特に女性が気になるポイントをシッカリと押さえていることが高評価につながっていると感じます。

TOBEST/極温マイクロファイバー着る毛布
サイズ
重量
身巾67×着丈125cm(不明)
材質フランネル(ポリエステル100%)
カラー5色
特徴内側ゴム袖口
腰紐付き
静電気防止加工
洗濯洗濯機OK

TOBEST(新陽トレーディング)の「極温マイクロファイバー着る毛布」は暖かさと静電気防止を特に訴求した商品です。ただ、”超低ホルムアルデヒド”などと意味不明な表現を使われると、ほかの訴求ポイントも一気に胡散臭く感じられてしまいます。

なお、こちらの商品はamazonでは、「HOME COCCI」、「ぽか暖」というブランドで販売されています。

佐伯/CICA着る毛布クッション
サイズ
重量
約140×140cm(約0.9kg)
約140×200cm(約1.2kg)
材質フランネル(ポリエステル100%)
カラー2色
特徴CICA成分配合
足入れポケット付き
クッションに変形可能
静電気防止加工
洗濯洗濯機OK

佐伯の「CICA着る毛布クッション」はツボクサから抽出されたCICAを配合しており、肌の鎮静、修復、保護作用が期待できます。

毛布に袖と足入れポケットが付いた形状で、ポンチョのように着るタイプ。長辺は最大で200cmと大きく、ベッドやソファに寝ながらスマホを操作することが多い方には最適だと思います。

以上、「着る毛布」の選び方とオススメの商品を紹介しました。

どれも同じように見えがちですが、ガウン、ファスナー、プルオーバー、ポンチョなど、様々な形状があり、袖やポケット、フードの有無など付加機能も様々です。

売れ筋の価格は概ね2千円台から3千円台といったところですが、高価なものほど重さを伴うボリューム感があり、また吸湿発熱素材を使用しており十分な暖かさが期待できます。

ただ、細部にこだわって選ぼうとすると、なかなか大変です。安いと思ったらカラーが一部しか選べなかったり、サイズが小さいものだけだったりすることも多々あります。そんなわけで、フードなしならロウヤのグルーニー、フード付きならビーナスベッドのとろけるタッチの着る毛布あたりがオススメしやすいかなと個人的には思います。

後日、LOWYAの「グルーニー」を購入しました。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
新居に引っ越した際に家族全員それぞれ異なるマットレスを購入し、その際の比較記事に手応えを感じたことなどから、ベッドに関するブログを立ち上げることにしました。詳しいプロフィールはこちら

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