
”米国では既に5割以上のお客様がアジャスタブルベッド(電動リクライニングベッド)を選んでいる”などといったセールストークが聞かれることがあります。しかしながら、これは正しい表現ではありません。それを示す公的な統計データは存在せず、あくまで販売者側が都合良く切り抜いた一側面に過ぎないと考えられます。
ともあれ、アメリカで電動リクライニングベッドが急速に普及していること自体は事実です。日本でも、従来は介護用というイメージが強かったですが、近年は若者など介護を要しない方の購入が増えています。
そうは言っても、まだまだ日本で多くを占めるのは介護もしくは退院後の自立支援としての用途です。実際、特に低価格品の電動リクライニングベッドのレビューを見ると、「親が退院することになって慌てて購入しました」といった内容がほとんどと言って良いくらいです。
でも、本当に急に購入するとなると慌てますよね。そこで今回は、3~7万円程度で購入できる実用性重視の電動リクライニングベッドを10点ピックアップしてみました。なお、今回は基本的にシングルサイズのみでマットレスがセットになっているものを選んでいます。
※この記事は2026年8月13日時点の情報に基づいています
低価格の電動ベッド10選
2万円台
タンスのゲン/レマン
| モーター数 | 1 |
|---|---|
| 傾斜角度 | 背:0~50度 脚:不明 |
| リモコン | 有線 |
| マットレス | ウレタン+硬質綿(固定) |
| サイズ | 使用時:965×2100×470mm 収納時:970×470×1100mm |
| 床面高 | 365mm |
| 重量 | 34kg |
| 荷姿 | 組立品 |
| 製造国 | 中国 |
通常、電動リクライニングベッドは安価なものでも5万円程度ですが、タンスのゲンの「レマン」は3万円を切る低価格となっています。
価格が安い理由は組み立てがちょっと大変なことと、マットレスが2cm厚のウレタンと6cm厚の硬質綿の二重構造でコストを抑えているためと考えられます。寝心地に不満がある場合はトッパーを敷くなどして調整すると良いでしょう。
3万円台
ホームテイスト/クラップ
| モーター数 | 1 |
|---|---|
| 傾斜角度 | 背:0~70度 脚:0~30度 |
| リモコン | 有線 |
| マットレス | ウレタン(固定) |
| サイズ | 使用時:905×1995×425mm 収納時:905×425×1030mm |
| 床面高 | 305mm |
| 重量 | 33.5kg |
| 荷姿 | 組立品 |
| 製造国 | 中国 |
ホームテイストの「KLAPP(クラップ)」は約3万円という低価格にもかかわらず、ドイツ製のモーターを使用しています。電動リクライニングベッドで使われるドイツ製モーターのメーカーと言えばOKIN(オキン)が有名ですが、同じグループのDEWERT(デベルト)かもしれません。
1モーターの電動リクライニングベッドの多くは背側と脚側が同時にリクライニングしますが、クラップは脚側のリクライニングを解除することができることも特徴のひとつです。その際は足元中央の金具を外す必要があります。
不二貿易/FU-05-5-42
| モーター数 | 1 |
|---|---|
| 傾斜角度 | 背:0~80度 脚:不明 |
| リモコン | 有線 |
| マットレス | ウレタン(固定) |
| サイズ | 使用時:1000×2075×425mm 収納時:1000×440×1085mm |
| 床面高 | 330mm |
| 重量 | 36kg |
| 荷姿 | 組立品 |
| 製造国 | 中国 |
不二貿易の「折たたみ電動ベッド FU-05-5-42」は売れ筋商品のひとつです。ただ、よく売れている商品という安心感がある以外は、これと言った特徴はありません。
アイリスオーヤマ/OTB-PDN
| モーター数 | 1 |
|---|---|
| 傾斜角度 | 背:0~70度 脚:不明 |
| リモコン | 有線 |
| マットレス | ポケットコイル(固定) |
| サイズ | 使用時:990×1990×405mm 収納時:990×380×1100mm |
| 床面高 | 405mm |
| 重量 | 38.5kg |
| 荷姿 | 完成品 |
| 製造国 | 中国 |
低価格の電動リクライニングベッドの多くはウレタンマットレスですが、アイリスオーヤマの「OTB-PDN」は3万円台という低価格ながらポケットコイルマットレスを採用しています。おまけに、この価格で完成品ですから、手間がないうえ安心して使うことができます。
マットレスの厚みは15cm。コイルは465個使用しており、一般的なシングルサイズのポケットコイルマットレスとしても十分と言える数を使用しています。一方で、使われているコイルの線径や線種などは表示されていないため、硬さのイメージが掴みにくいのが難点です。
5万円台
大商産業/BB2M-MPC-17RSGY
| モーター数 | 2 |
|---|---|
| 傾斜角度 | 背:0~70度 脚:0~40度 |
| リモコン | 有線 |
| マットレス | ポケットコイル |
| サイズ | 970×1975×405mm |
| 床面高 | 405mm |
| 重量 | 不明 |
| 荷姿 | 完成品(脚のみ取付) |
| 製造国 | 中国 |
お次は4万円台を飛ばして5万円台。5万円台なら2モーターの電動リクライニングベッドが買えてしまうため、4万円台はどれも魅力に欠けてしまうのです。
大商産業の「BB2M-MPC-17RSGY」は2モーターのシンプルな電動リクライニングベッドフレームとポケットコイルマットレスのセットです。このフレームは大商産業のカタログには掲載されていないので、いわゆるカタログ外商品だと思われます。
フレームとマットレスが分離した構造なので、マットレスがヘタってきても交換できるというのは大きなメリットだと思います。別々に運べるのも楽で良いですね。
なお、こちらのマットレスは通常3万円以上で販売されているもので両面仕様です。線径2.1mmのコイルを465個使用しており、詰め物にプロファイルウレタンを採用することでふっくらと仕上げています。
ほぼ同価格でウレタンマットレスのセットもあります。低反発ウレタンと硬質ウレタンのリバーシブルになっているので、寝心地が心配な方はこちらを選ぶのも良いでしょう。
6万円台
タンスのゲン/電動ベッド マットレス付 宮棚
| モーター数 | 2 |
|---|---|
| 傾斜角度 | 背:0~80度 脚:0~30度 |
| リモコン | 有線 |
| マットレス | ウレタン |
| サイズ | 1040×2100×700mm |
| 床面高 | 460~610mm |
| 重量 | 81kg |
| 荷姿 | 組立品 |
| 製造国 | 中国 |
宮棚付きの電動リクライニングベッドは通常8万円程度からですが、タンスのゲンの「電動ベッド マットレス付 宮棚」は6万円ちょっとという低価格が魅力です。コンセントも付いているので、見た目だけでなく使い勝手も良いと思います。
しかも、信頼性の高いドイツOKIN製のモーターを使用。木部2色のほか、マットレスは高反発ウレタンとポケットコイルの2つから選ぶことができます。握りやすい木製グリップ付きのサポート柵も付いているうえ(取り外し可能)、床面の高さを4段階で変えることもできるので、介護にも安心して使えます。
プライム/シャトー
| モーター数 | 2 |
|---|---|
| 傾斜角度 | 背:0~70度 脚:不明 |
| リモコン | 有線 |
| マットレス | ポケットコイル(固定) |
| サイズ | 使用時:990×1990×405mm 収納時:990×380×1100mm |
| 床面高 | 405mm |
| 重量 | 38.5kg |
| 荷姿 | 完成品 |
| 製造国 | 中国 |
「シャトー」は有限会社プライム(福岡県筑後市)が企画から輸入までをおこない、家具ボランタリーチェーンのABFが加盟家具店に卸していると思われます。
こちらは非課税対象品でお得感がありますが、率直に言って前述のタンスのゲンのほうが様々な面で優れていると思います。
ベッド&マットレス/G-Free Lite01
| モーター数 | 2 |
|---|---|
| 傾斜角度 | 背:0~70度 脚:0~25度 |
| リモコン | ワイヤレス |
| マットレス | ウレタン |
| サイズ | 970×1950×420~580mm |
| 床面高 | 420~580mm |
| 重量 | 49.2kg |
| 荷姿 | 完成品(脚のみ取付) |
| 製造国 | 中国 |
ベッド&マットレスの「G-Free Lite01」はワイヤレスリモコンを採用しています。コードが邪魔にならないのはもちろんのこと、最適な角度をプリセットできる点が便利。モーターは独OKIN製です。
フットライト付きでオシャレなだけでなく実用的。マットレスはウレタンだけでなく予算に合わせてポケットコイルなどを選ぶこともできます。
タンスのゲン/スマホで操作OK 電動リクライニングベッド
| モーター数 | 2 |
|---|---|
| 傾斜角度 | 背:0~63度 脚:0~43度 |
| リモコン | ワイヤレス |
| マットレス | ウレタン |
| サイズ | 980×1950×370mm |
| 床面高 | 370mm |
| 重量 | 52kg |
| 荷姿 | 完成品(脚のみ取付) |
| 製造国 | 中国 |
タンスのゲンの「スマホで操作OK 電動リクライニングベッド」はその名の通りスマートフォンで操作できます。専用アプリなら指定時刻に自動でリクライニングしてくれるアラーム設定が可能です。
こちらもモーターは独OKIN製。フットライト付きで、リクライニング角度のメモリー機能もあります。また、いびき防止ポジションを設定することもできます。さらに両側にUSBポートを搭載。6万円台とは思えないほどハイスペックです。
アテックス/AX-BE722
| モーター数 | 2 |
|---|---|
| 傾斜角度 | 背:0~70度 脚:0~30度 |
| リモコン | 有線 |
| マットレス | ウレタン+固わた |
| サイズ | 使用時:990×1935×625mm 収納時:990×780×1180mm |
| 床面高 | 420mm |
| 重量 | 44kg |
| 荷姿 | 完成品(ヘッドボードとグリップのみ取付) |
| 製造国 | 中国 |
アテックスは電動リクライニングベッドのメーカーとして有名です。その中で「AX-BE722」はミドルエンドと言えるモデルです。
ただ、メーカーの信頼性という点では安心感が高いものの、スペック的には他と比較するとちょっと見劣りするかもしれません。
という感じで、3~7万円程度で購入できるオススメの電動リクライニングベッドを10点ご紹介しました。
とにかく安いものをということであれば、3万円を切るものもあります。しかし、3万円を少し超えるだけで信頼性の高いドイツ製のモーターを使った電動リクライニングベッドもあるわけです。
また、重い部品を組み立てるのは大変です。その点、完成品なら手間がないうえ、組み立て途中で不良品と気付いて返品…という最悪の事態を防ぐことができます。3万円台でも完成品があるのですから、不安がある方には是非おすすめです。
そこからさらに6万円台となるとさすがに予算オーバーかもしれませんが、2モーターで操作性が格段に向上するとともに、付属のマットレスも寝心地や耐久性が期待できるものになります。もちろん、見た目もスマートです。
上を見るとキリがありませんが、元気でも1日24時間の1/3程度を過ごす場所ですから、寝心地の良いものを選びたいですよね。
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