
こちらではこれまで防水シーツを取り上げたことはありませんが、コンスタントに売れていることが確認できます。寝具売場ではあまり存在感がないものの(逆に存在感がないからか)、ニーズの高い商品なのですね。
我が家では育児中に防水シーツを使う機会はありませんでした。しかし先日、身内が介護施設に入居するにあたり、防水シーツを買うことになりました。このとき初めて、防水シーツは子供のおねしょ対策だけでなく、介護の際も必要になるのだと強く認識した次第です。ついでに言うと、人間だけでなくペットの粗相に対処するにも役立ちます。
ただ、防水シーツは布団やマットレスに染み込むのを防げば良いわけではありません。防水性が不十分なものはもちろん避けたいところですが、通気性が悪くて寝苦しくなるものもあります。また、防水シーツを洗濯機で脱水したら爆発した…なんて話を聞いたことのある方もいらっしゃるでしょう。
たかが防水シーツなどと侮ってはいけません。今回は防水シーツの選び方を説明したうえで、人気商品をピックアップして紹介したいと思います。
※この記事は2026年10月24日時点の情報に基づいています
防水シーツの選び方
洗濯・脱水・乾燥の可否をチェック

冒頭で少し触れた通り、防水シーツを洗濯機で脱水すると、防水シーツが水をたっぷりと内包し、洗濯機内部で遠心力が発生して、洗濯機が壊れる可能性があります。ひどい場合には周囲の壁なども大きく損壊します。なので、防水シーツを購入する際は、必ず洗濯機で洗濯や脱水が可能かどうかをチェックしましょう。
なお、洗濯機OKでも防水面を外側にして畳んだうえで、洗濯ネットに入れて洗うのが基本です。また、防水面が傷む可能性があるので、漂白剤や柔軟剤の使用は避けましょう。
防水シーツは乾きにくいと指摘されることがよくあります。しかしながら、乾燥機(タンブラー乾燥)非対応の防水シーツを乾燥すると、防水コーティングが熱で剥がれて防水機能が損なわれてしまいます。乾燥機を使用したい場合は、乾燥機対応の商品を選ぶようにしてください。
ただし、乾燥機対応の防水シーツは多くありません。基本的に防水シーツは薄いものですから、脱水さえできれば天日干しでも乾かすことができます。とは言え、雨天が続く場合や冬場は乾きにくいですから、洗い替えを常備しておくのが良いと思います。
タンブラー乾燥対応の防水シーツの多くは60℃までの低温乾燥となっています。これはヒートポンプ式の乾燥機ならOKという解釈で問題ないでしょう。ヒーター式の乾燥機は80℃〜100℃以上の高温となるため、防水コーティングが破損する可能性が高いです。
透湿性のあるものがオススメ
これも冒頭で触れた通り、防水シーツを敷くと蒸れて寝苦しいことがあります。そんな事態を避けるためには、透湿性のある商品を選ぶようにしましょう。水(液体)は通さないけれど湿気(気体)は通す性質があるということです。後述しますが、裏地がTPUコーティングのものは透湿性があります。
「透湿性があると防水性が落ちるのでは?」と思われるかもしれません。しかし、液体と気体では分子の大きさが異なります。大きな分子(液体)はシャットアウトしつつ小さな分子(気体)は通す構造なので、防水シーツとしての役割は果たしてくれます。
なお、透湿性のある防水シーツを使っても、少なからず蒸れやすくはなります。
抗菌・防臭・防ダニ加工ならベター
防水シーツは割りと頻繁に洗うものですが、それでもニオイが気になることがあると思います。なので、抗菌・防臭加工が施されたものがベターです。防ダニ加工がされていればなお良いでしょう。
なお、何度も洗濯をするうちに抗菌・防臭の効果は落ちていきます。一般社団法人繊維評価技術協議会が実施する耐久性試験をクリアしたことを示す「SEK認証」付きの抗菌防臭加工商品を選ぶと安心です。
ニーズに合った形状を選ぼう
| 形状 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 四隅ゴム | 四隅のゴムで敷布団やマットレスに固定 | 着脱が容易 | 側面は防水不可 |
| ボックスシーツ | マットレスの側面まですっぽりと覆う | 側面まで防水可能 | 着脱がやや面倒 |
| フラットシーツ | 敷布団やマットレスの下面に折り込む | 扱いやすい | ズレやすい |
| 部分用サイズ | 敷布団やマットレスの一部分だけに敷く | コンパクト | 想定外のエリアが浸水することも |
防水シーツには様々な形状があります。四隅のゴムで留めるタイプ、マットレスの側面まですっぽりと覆うボックスシーツタイプ、縫い目がなく敷布団などの下に折り込むフラットシーツタイプ、濡れそうな部分だけを覆う部分用サイズなどです。腰あたりを中心にマットレスの下面まで巻き込む、ミニマムサイズのフラットシーツのようなタイプもあります。
なお、ボックスシーツタイプでも側面は防水になっていないものや、上面の一部分だけが防水仕様のものもあります。それも含めてそれぞれ一長一短なので、ニーズに合うものを選ぶようにしましょう。
ニーズに合った材質を選ぼう
| 材質 | メリット | デメリット | |
|---|---|---|---|
| 表地 | 綿(コットン) | 吸湿性が高い 肌触りが良い 静電気が少ない | コストが高い 乾きにくい |
| ポリエステル | 速乾性が高い 扱いやすい コストが安い | 吸湿性が低い 静電気が発生する | |
| 裏地 | ポリウレタン | コストが安い 乾燥機OKのものも | カサカサ音が鳴る |
| TPU | 音が気にならない 防水性が高い 伸縮性が高い 摩耗に強い | 熱に弱い 経年劣化しやすい コストが高い |
防水シーツの表面はポリエステルや混紡が多いですが、吸水性に優れ、肌にやさしい綿100%のものなどもあります。ただ、機能性や肌触りなどを求めるのであれば、防水シーツの上に好みのシーツを敷くほうが選択肢が多く合理的だと思います。
裏面はポリウレタンまたはTPU(熱可塑性ポリウレタン)が多いです。後者はその名前が示す通り、ポリウレタンの一種です。近年はTPUが使われることが増えています。寝返りを打ったときにシャカシャカ音が少なく、薄くても防水性が高く、伸縮性に優れ、摩耗にも強いからです。一方で、熱に弱いためタンブラー乾燥や電気毛布との併用は不可というのが一般的でしたが、最近はそうでもありません。また、コストは高くなるので、価格重視ならポリウレタンのほうが良いでしょう。
防水シーツ人気商品10選
四隅ゴム
アイリスプラザ/防水シーツ
| サイズ | 100×210cm |
|---|---|
| サイズ展開 | ハーフ / S / SD / D |
| 材質 | 表地:綿100%(パイル)、ポリエステル100%(基布) 裏地:ポリウレタンコーティング |
| 洗濯機 | ○ |
| タンブラー乾燥 | 不明 |
| 電気毛布 | 不明 |
| カラー | 2色 |
| 製造国 | 中国 |
それでは、amazonや楽天市場などで人気の高い商品を紹介して参りましょう。率直に言って、防水シーツは中国製が圧倒的に多いため得体の知れないメーカーが多いです。
その点、アイリスオーヤマの関連会社であるアイリスプラザなら少しは安心できると思います。アイリスプラザの「防水シーツ」はシングルサイズが2枚組で3千円以下と低価格。表地は綿100%のパイルで、肌触りが良く吸湿性もあります。
なお、楽天市場のアイリスプラザで販売されているものは表地はポリエステル65%+綿35%の混紡で、裏地はTPUコーティングとなっています。TPUで透湿性があり(蒸れにくい)、混紡で乾きやすいので、一概にどちらが良いというのは難しいですけどね。
理想の生活館/防水シーツ 綿パイル生地
| サイズ | 100×205cm |
|---|---|
| サイズ展開 | XS / S / SD / D / Q |
| 材質 | 表地:綿100%(パイル)、ポリエステル100%(基布) 裏地:ポリウレタンコーティング |
| 洗濯機 | ○ |
| タンブラー乾燥 | × |
| 電気毛布 | 不明 |
| カラー | 5色 |
| 製造国 | 中国 |
理想の生活館(運営元:中大ビスタ)の「防水シーツ 綿パイル生地」はSKE認証基準値の約2.7倍の抗菌防臭効果を誇るというのが大きな特徴です。ニオイや衛生面が気になる方には特にオススメと言えるでしょう。
ボックスシーツ
KOKONE/防水ボックスシーツ
| サイズ | 100×200×30cm |
|---|---|
| サイズ展開 | S / SD / D / Q / K |
| 材質 | 表地:パールサテン生地 裏地:TPU |
| 洗濯機 | ○ |
| タンブラー乾燥 | × |
| 電気毛布 | 不明(おそらく不可) |
| カラー | 3色 |
| 製造国 | 中国(?) |
KOKONE(ここね)は販売元(イルカハウス)または中国・江蘇省南通市の宝士康(Nantong Baoshikang Textile)のブランドと考えられます。ほかで販売されている様子はありません。
KOKONEの「防水ボックスシーツ」はマットレスの上面だけでなく側面も水の侵入を防ぎます。裏面はTPUコーティングで透湿性もあり(蒸れにくい)。商品に問題があれば30日間の交換・返品が保証されるというのも安心です。
一方で、表地は優れた吸湿性で、繊細で滑らかな触感、通気性も耐久性も抜群、毛玉にもなりにくいという、無敵すぎるパールサテン生地。文言から推察すると綿とポリエステルの混紡の可能性が高いですが、こういうところが中華らしい誇張表現のようにも思えます。
ロイヤルライフ/防水ボックスシーツ
| サイズ | 100×200×30cm |
|---|---|
| サイズ展開 | S / SD / D |
| 材質 | 表地:ポリエステル100% 裏地:TPUコーティング |
| 洗濯機 | ○ |
| タンブラー乾燥 | × |
| 電気毛布 | 不明(おそらく不可) |
| カラー | 7色 |
| 製造国 | 中国 |
ロイヤルライフ(運営元:プロスペリタ)の「防水ボックスシーツ」は上面のみを防水にすることで、マットレス側面の通気を妨げず、また乾燥時間を短くできるメリットがあります。ビビットなカラーバリエーションがラインナップされている点も特徴のひとつと言えるでしょう。
ライフェスト/防水ボックスシーツ
| サイズ | 100×200×30cm |
|---|---|
| サイズ展開 | S / SD / D |
| 材質 | 表地:ポリエステル100% 裏地:TPU |
| 洗濯機 | ○ |
| タンブラー乾燥 | ○(60℃まで) |
| 電気毛布 | × |
| カラー | 1色 |
| 製造国 | 中国 |
LIFEST(ライフェスト)は販売元であるマーディストという会社のブランドです。「防水ボックスシーツ」は60℃までの低温なら乾燥が可能となっています。でも、電気毛布はNGです。
Softime生活館/パッド一体型防水ボックスシーツ
| サイズ | 100×200×30cm |
|---|---|
| サイズ展開 | S / SD / D |
| 材質 | 表地:ポリエステル100% 中材:ポリエステルわた、TPU防水膜 裏地:ポリエステル100% |
| 洗濯機 | ○ |
| タンブラー乾燥 | 不明 |
| 電気毛布 | 不明 |
| カラー | 5色 |
| 製造国 | 中国 |
Softime生活館(運営元:ULIFE)の「パッド一体型防水ボックスシーツ」は、中綿入りでボリュームがあります。また、防水面は中材側になっているというのが珍しいと思います。その仕様から側面は防水ではなさそうです。
Kumori/パッド一体型防水ボックスシーツ
| サイズ | 100×200×30cm |
|---|---|
| サイズ展開 | S / SD / D / Q / K / WK |
| 材質 | 表地:ポリエステル100% 中綿:ポリエステル100% 裏地:TPU |
| 洗濯機 | ○ |
| タンブラー乾燥 | 不明 |
| 電気毛布 | 不明 |
| カラー | 4色 |
| 製造国 | 中国 |
Kumori(クモリ)の「パッド一体型防水ボックスシーツ」も中綿入りですが、こちらは中綿の下側(マットレス側)の生地がTPUコーティングされているようです。側面は防水ではありません。
スリーププラス/ウォーターガード ボックスシーツ
| サイズ | 100×200×30cm ※厚みは25cmまで対応 |
|---|---|
| サイズ展開 | S / SD / D / WK |
| 材質 | 表地:ポリエステル100% 裏地:ウレタン樹脂ラミネート加工 |
| 洗濯機 | △(脱水不可) |
| タンブラー乾燥 | × |
| 電気毛布 | 不明 |
| カラー | 2色 |
| 製造国 | 中国 |
スリーププラスおよびララナイトは佐伯という日本の寝具メーカーのブランドです。その「ウォーターガード ボックスシーツ」は洗濯機での脱水すら不可となっておりイマイチな印象を受けますが、日本企業ならではの慎重な振る舞いのようにも見えます。
tocoとふんわり生活/デイリー防水ボックスシーツ
| サイズ | 100×200×30cm |
|---|---|
| サイズ展開 | S / SD / D / Q / K |
| 材質 | 表地:綿80%、ポリエステル20% 裏地:ポリウレタン使用 |
| 洗濯機 | ○ |
| タンブラー乾燥 | × |
| 電気毛布 | × |
| カラー | 5色 |
| 製造国 | 中国 |
tocoとふんわり生活(運営元:ジー・アンド・エフ)の「デイリー防水ボックスシーツ」はタンブラー乾燥はNGですが、浴室乾燥は60℃までならOKとなっています。マットレスの側面まで防水できます。
表地は綿80%、ポリエステル20%となっているものの、パイルは綿100%です。
部分用サイズ
ケラッタ/防水シーツ部分タイプ
| サイズ | 90×170cm |
|---|---|
| サイズ展開 | – |
| 材質 | 表地:綿100%(パイル)、ポリエステル100%(基布) 裏地:ポリウレタンコーティング(TPU) |
| 洗濯機 | ○ |
| タンブラー乾燥 | ○(60℃まで) |
| 電気毛布 | △(低温モード推奨) |
| カラー | 7色 |
| 製造国 | 中国 |
四隅にゴムバンドのないフラットシーツタイプはほとんどないので飛ばして、最後は部分用サイズ。ケラッタ(運営元:MOON-X Japan)の「防水シーツ部分タイプ」は60℃までの低温ならタンブラー乾燥もOK。電気毛布も低温モードなら使用できます。
そもそもサイズが小さいので、乾きやすいのがメリットですね。体と同じ向きでマットレス全体を覆うように敷いて、上からボックスシーツなどを敷くという使い方も良いでしょう。
以上、防水シーツの選び方を説明したうえで、人気商品を10点セレクトして紹介しました。
実際のところ、洗濯や脱水、乾燥の可否については重要ですが、中国製のものが多いためどこまで信用して良いのか悩ましいと思います。メーカーを調べても、日本法人を設立して雑居ビルにバーチャルオフィスを置いたような中国企業が多いです。
その点で言うと、最後に紹介したケラッタは一番安心かなと思います。「ヒツジのいらない枕」を販売している会社のブランドですね。60度以下なら乾燥機もOKで、価格も手頃だと思います(下記は四隅ゴムタイプ)。
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